1 名前:以下、VIPがお送りします。:2007/06/04(月) 00:02:16.88 ID:wSoZJbeY0
敵はおそらく操作系か具現化系能力者…
いずれにせよ敵の能力は未知数…
しかも単独なのか複数なのかも分からねえ…下手すりゃとんでもねえ黒幕がいるかもな…
かなり危険だ…命を落とすくらいの覚悟がなけりゃ冨樫の封印は解けねえ…
それでも俺は行くぜ…
覚悟のできた奴だけ付いて来てく

ツッ!…な、これは…針か!

気をつけろ!敵の能力者の攻撃だ!
クソッ俺達の行動がバレてやがったのか!
闘るしかねえ!
”邪龍結界陣”(フィールド・オブ・ドラゴニカ)!!

4 名前:偽ヴェルロス:2007/06/04(月) 00:04:17.36 ID:wSoZJbeY0
”邪龍結界陣”(フィールド・オブ・ドラゴニカ)!!
一定範囲の地面に俺のオーラで邪龍陣を浮かび上がらせる!
邪龍陣の内側ならどこからでも念龍を召喚出来る!

さっきは一発喰らっちまったが次からは俺の能力で弾くことができる…
どこからでも来やがれ…

チッ、気配を消して隠れやがったか…
俺の能力は発動中は移動出来ないのが欠点…
それは敵も見れば分かること…
俺が能力を解除するまで待つつもりか…

確かに正しい選択だ…並みの使い手が相手ならな…
俺の邪龍結界陣の最大半径は…

5000mだ!!

俺の邪龍結界陣は円の役割も果たす。
つまりお前はもう俺の術中に嵌まってるってことだ!
捕捉した!!終わりだ!
”邪龍乱舞”(ドラゴニック・ダンス)!!

8 名前:偽ヴェルロス:2007/06/04(月) 00:07:15.14 ID:wSoZJbeY0
‥‥!!
コイツは‥ヤバそうな能力だぜ‥‥
しかも防御も完璧ときたか‥‥やってくれる

だがその完璧さが命取りだ!!
俺を補足してから攻撃に移るまでの一瞬のスキに俺の能力でケリをつける!!

"永遠の猛吹雪"(エターナルフォースブリザード)
一瞬で相手の周囲の大気ごと氷結させる
相手は死ぬ

‥‥!今だ!!

"永遠の猛吹雪"(エターナルフォースブリザード)ッ!!

10 名前:以下、VIPがお送りします。:2007/06/04(月) 00:09:24.86 ID:Z0REL69h0
私の円の半径は53万kmです

12 名前:偽ヴェルロス:2007/06/04(月) 00:10:32.61 ID:wSoZJbeY0
!!凄まじいオーラ!
…いやそれだけじゃねえ!空気が光って…
いや…違う!これは大気中の空気が凍結して…
マズい!”邪龍螺旋甲”(ドラゴニック・シャッター)!!

ヒュオオオオオ

間に合った…しかし凄まじい凍気…!!
ここまでの凍気を使う能力者はお目にかかったことがねえ…
最初の攻撃も針ではなく氷を飛ばしていやがったのか…
だが俺の邪龍螺旋甲は究極の防御能力…!
どんな能力も…… 

!?

邪龍螺旋甲が凍結し始めているだと!?
クソッ…強い!
まさかこの能力まで使うことになるとは!
”邪龍炎獄陣”(ドラゴニック・インフェルノ)!!

19 名前:以下、VIPがお送りします。:2007/06/04(月) 00:14:00.37 ID:52TeHw0QO
冨樫はな、自らの能力を恐れ、そしてその手で自らを封印したのじゃ…

20 名前:偽ヴェルロス:2007/06/04(月) 00:14:44.49 ID:wSoZJbeY0
ふう…終わったか。
街が壊滅しちまった…ちょっと暴れすぎたかな…
それにしても恐ろしい能力者だった…
いきなりの敵があれほどのものとは…

まずは身を隠して作戦を練らないとな…仲間に連絡だ…

〜そしてヴェルロスは酒場の地下にある秘密基地に向かった〜

『ようヴェルロス。ボロボロじゃねーか』
「スコット…お前しかいないのか…まあいい
 さっき敵能力者に襲われた。かなりの使い手だった…俺程じゃないが…
 とりあえずお前の能力で冨樫がいる大体の位置を探してくれ…」
『めんどくせーけど、まあ仕方ねーか』
”超生体感知機”(バイオ・サーチ・システム)
スコットの能力!
彼は対象者の細胞が含まれる毛髪や皮膚組織などを具現化した装置で分析することによって
その対象者に関する情報を得ることが出来る!
人工衛星と連動することにより大まかな位置情報さえも知ることが出来るのだ!

23 名前:偽ヴェルロス:2007/06/04(月) 00:18:29.95 ID:wSoZJbeY0
『大体の位置は分かったぜ…ここから北北西に150kmほどいったところに冨樫は囚われている…』
「北北西に150kmか…デスアルプスのど真ん中じゃねえか…
 2年前の謎の大爆発、ゴッド・バーストが原因で隆起した標高8000m級の険しい山脈…
 まさか冨樫とゴッド・バーストに何か関係が…?」
『さあな…俺に分かるのは冨樫がデスアルプスにいるってことだけだ。
 とりあえず報酬を貰おうか』

スコットはヴェルロスの仲間ではあるが能力を使う時は必ず報酬を要求する。
彼は過度な馴れ合いを好まず、ビジネスはビジネスだと割り切るクールな男なのである。

〜そしてヴェルロスは汽車の特等席に乗りデスアルプスに向かった〜

ここがデスアルプスか…
恐ろしいところだ…山がでか過ぎてバケモンに囲まれてる気分になっちまう…
とりあえず一番高い山に登るか…
頂上から見渡せば何か見えるかもしれねえ…
邪龍結界陣を使えば5kmは探れるが俺の存在が敵にバレるからな…

ふう…
ここから電子双眼鏡で探るか…
!!…あれは何だ!こんな険しい山の中に建築物がある…
間違いない…冨樫はあそこに囚われている…

!!

クソッ攻撃か!双眼鏡を覗いて視野が狭まっているところを狙ってくるとは…
何だこれは…腕に何か取り付けられちまった…これは…神字の書かれた腕輪…?

24 名前:以下、VIPがお送りします。:2007/06/04(月) 00:20:59.83 ID:E9OsRV+DO
テラ中二病wwwwwwwww

25 名前:以下、VIPがお送りします。:2007/06/04(月) 00:22:34.08 ID:VMWyeubIO
冨樫先生VIPなんかにいないで連載再開して下さいよ

27 名前:偽ヴェルロス:2007/06/04(月) 00:26:48.15 ID:wSoZJbeY0
クソッ…油断した…
落ち着け…”凝”!
…隠は使ってねえ…敵は操作系能力者か…
それにしてもこの険しい山で俺に近づいてくるとは…
それに姿も見えねえ…だがどこに隠れようと俺には無意味だぜ!!

”邪龍結界陣”(フィールド・オブ・ドラゴニカ)!!

…!?どうなってる…能力が…発動しない…!?
やられた!敵は腕輪を取り付けることで能力を封じる能力者!

だが能力を封じても姿を見せないと言うことは戦闘能力はさほど高くない!
おそらく戦闘に長けた味方を呼び攻撃する作戦!
ならばその前に叩けば勝機はある!

”円”!!

俺の円は半径100メートル程探ることが出来る…
体調と精神状態で5〜7メートル増減するが…

見つけたぜ…なるほどな…この険しい山で容易く俺に接近出来た理由が分かったぜ…
お前のいる場所は……真上だ!!

30 名前:偽ヴェルロス:2007/06/04(月) 00:35:40.29 ID:wSoZJbeY0
まさか大鷲に乗って俺に近づいきていたとはな…
だが距離は70mはある…邪龍を召喚出来れば余裕で届く距離だがこのままでは…
跳んで攻撃するか…俺の垂直跳びベストは55m…
いや…どの道かわされるのがオチだろう…

待てよ……あれは…鷲にも俺のと同じ輪が着いている…
ということはまさか…
クソッ体が動かねえ!!
やはり奴も一流の念能力者!ただ能力を封じるだけじゃねえ!
対象者の動きまで制御出来るのか…
クソ…意識…が……



『やあ、目が覚めたかね』

……ここ…は…どこだ…?俺は……
そうだ…俺は敵に捕まって…周りに結界が張られてやがる…
オーラも出ねえ…

『その結界は私の能力”魔神封陣”(サタンプリズン)
 君の邪龍結界陣と対照的な能力と言っていいだろう…
 私の部下の能力”破戒輪”(デモンズリング)と合わせて君は2重の封印をされている…』

「何故俺の能力名を…それにその声……お前は…スコットか!!」

『クックック…もうその名は捨てたよ…今の私は…
 絶対統制者、アブソルート・ルーラーだ!
 私が…世界の頂点に立つ…!』

35 名前:偽ヴェルロス:2007/06/04(月) 00:47:25.01 ID:wSoZJbeY0
「世界の頂点に立つ…だと?
 報酬なしに能力も使わなかった小っせえ男が…
 …それより一つ聞きたい…テメエ…他の仲間はどうした…!?」
『仲間…?ああ、あいつらか。殺した』
「…ハンス…ミリアム…ボブ……マックスまで…全員お前が殺したってのか…」
『お前がバカみたいに街を破戒している間にな。』

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

『!? 何だこのオーラは…!?大気が… 大地が… 震えている…!?
 ありえない…こいつは2重に念能力を封印されている…なのに何故…こんなオーラを…
 それにその赤い眼…まさかお前…クルタ族か…!?』

「ああ。」

パキン

『破戒輪が壊れた!?一体どれだけのオーラを放てばそんなことが…
 !?…俺の魔神封陣が邪龍結界陣によって浸食されていく…!?』

「テメエは…完全に消滅させる…後に毛一本も残さねえ…
 お前の得意なバイオテクノロジーを使っても再生出来ない様にな…」
 ”邪龍爆誕”(ダーク・ヴァハムート)
 ”エターナル・フレア”!!

ズ ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド

36 名前:以下、VIPがお送りします。:2007/06/04(月) 00:49:12.60 ID:sKsRrm160
特殊能力の多さに吹いたwwwwwwww

38 名前:偽ヴェルロス:2007/06/04(月) 00:55:30.60 ID:wSoZJbeY0
…殺った…
だが…俺も限界みてえだ……クソ…目が霞みやがる… 
…ハンス…ミリアム…ボブ……ローズ…俺もそっちに…
『まだお前は死ぬのは早いぜ』 ハンス…?
『私たちの分まで生きて』 ミリアム…?
『わいらの事は気にせんでええで!』 ボブ…
『頑張れよ…兄貴』 マックス…

そうだ…俺は死ぬわけにはいかねえ……この命が燃え尽きるその時までは!

fin.

41 名前:以下、VIPがお送りします。:2007/06/04(月) 00:59:14.03 ID:VMWyeubIO
終わりかよwwwwwwwwwwwwwwww
ボブテラ大阪弁wwwwwwwwwwwwwwww

42 名前:偽ヴェルロス:2007/06/04(月) 01:00:01.23 ID:wSoZJbeY0
スコットのまさかの裏切りによってヴェルロス達の冨樫救出作戦は失敗した。

さらにハンス、ミリアム、ボブ、マックスという大切な仲間を失い、

何とか生き延びたヴェルロスさえ限界を超えたオーラを
引き出した反動で念能力を失い再起不能となった。

だが、まだヴェルロス達の後を継ぐ者が滅びたわけではなかった。

ヴェルロス達は所詮冨樫ファン達が雇った外国人傭兵に過ぎなかったのだ。

ここからは普通の高校生、流神瞬が彼らの意志を継ぐことになる…

43 名前:以下、VIPがお送りします。:2007/06/04(月) 01:00:49.44 ID:+I/F7fZoO
ちょwwwwwwww終わりかよwwwwww

47 名前::2007/06/04(月) 01:07:31.53 ID:wSoZJbeY0
高校2年生の流神瞬(りゅうじんしゅん)、は期末テスト中にも関わらず窓の外を見ていた。
IQ195である彼は既に全問余裕で解き終わっていたのだ。

フッこんな問題に手こずるとはこいつらは大したこと無いな…
県内最高の偏差値を誇る学校もこんなものか…ぬるい…

だが今日のこの学校は何か違和感がある…
…空気に微量だが邪悪なオーラが含まれている…
並みの能力者なら見落としてしまうような…まさか…俺を誘っているのか…?
むっまさか…

”凝”

間違い無い…美術室に念能力者がいる…それも強い敵意を放つ奴が…
何者だ…確かめるか…だが今教室から出れば敵の警戒網に引っかかる…
仕方ない使うか

”神飛行機”(フリーダム・スカイ)!!

48 名前::2007/06/04(月) 01:15:03.64 ID:wSoZJbeY0
”神飛行機”(フリーダム・スカイ)
流神瞬は折った紙飛行機を自由自在に遠隔操作する放出系念能力者である
一見用途の少ない能力に見えるが彼の超頭脳にかかれば応用は無限大
これは シンプル イズ ザ ベスト という彼の思想の体現でもある
今回彼が使うのは視覚と聴覚を含む「自我」を紙飛行機に乗せて飛ばす偵察能力である

問題用紙を折って念を込める…
よし…こういう状況を予測して窓際の席にしてもらっていて良かった…
この俺ならその程度のことは教員に少し頼めば可能だからな…

よし、テイク オフ(離陸)!

…目標高度に到達…到達時間誤差0.05秒…計算通り…
美術室の状況は…
! いた…間違いないアイツだ…だが…絵を描いているのか?
…画風はルネサンス後期……レオナルド・ダ・ヴィンチを彷彿とさせるな…
この学校の制服を着ているが違和感はない…年はせいぜい20か…
その年齢であの絵のレベル…奴の念能力は絵に関係している可能性が高い…
よし、充分だ…解除!
…放課後まで待って奴がどう出るかだな…

49 名前::2007/06/04(月) 01:20:37.58 ID:wSoZJbeY0
そして放課後

…美術室の奴は気配を絶ちやがったな…完璧な絶だ……
狙いは俺か…それとも…
手っ取り早く誘い出すか…?
奴の標的が俺なら、俺が学校の裏山に行けば必ず狙いにくる…ならば…!

”隠密戦闘機”(ステルス・イーグル)!!

強化した紙飛行機を5機、”隠”を使って気配を絶ち隠密飛行させる…
奴が俺にうかつに近づけば取り囲んだステルス・イーグルが一斉に攻撃…ジ・エンドだ…

そして学校の裏山

予想通りつけてきやがったか…
やはり奴の狙いは俺…念のため何が目的か聞いておくか…
無益な殺しは思想に反するからな…

「気をつけな…既に俺の能力が包囲してるぜ……妙な動きをすれば、殺す…!」
『ククク…まいったね。さすがは天才流神瞬といったところか…』
「フン…俺に何の用だ?」
『闘る気は無いよ…僕は君が念使いだということを確かめたかっただけなんだ。』
「何の為に、だ…?返答次第じゃ、殺す…!」
『ククク…君はHUNTER×HUNTERという漫画を知ってるかな?』
「念能力者で知らない奴がいるわけないだろ。全巻持ってる。」
『ならあの漫画がずっと休載してることも知ってるね?』
「正確には最期に掲載されたときから数えて47号分休載している。
理由は大方察しがつくがな…」
『そう、冨樫は念能力を題材に漫画を描いてしまった…
だから「奴ら」を敵に回してしまったのさ…』

51 名前::2007/06/04(月) 01:25:52.84 ID:wSoZJbeY0
「【奴ら】…だと?」
『ああ。念能力を漫画の題材に使えば問題が起こるのは当然…
 だがそれを快く思わない奴らの中でも【奴ら】はかなりヤバい。
 【奴ら】は冨樫を力ずくで拉致した…
 そしてそれを知った大富豪の冨樫ファンが傭兵部隊「ブラックドラゴン」を雇い
 【奴ら】にぶつけた…』
「ブラックドラゴン…!!あの世界でも5指に入る念能力者集団か…!」
『結果…ブラックドラゴンは全滅した…』
ゴクリ……
「……あのブラックドラゴンが…全滅…」
『この間横浜で突然起こった猛吹雪と大火災…
 あれは【奴ら】とブラックドラゴンの戦闘によるものだ…』
「まさかとは思っていたが…あれが念での戦闘…?
 完全に災害クラスのデストラクションだぞ…」
『そして信じられないと思うが…3日前デスアルプスの一部が噴火で吹き飛んだが…
 俺の情報網によるとあれの真相も噴火ではなく【奴ら】とブラックドラゴンの戦闘だ…』
「…嘘だろ…一体…どんなレベルの能力者なんだ…」
『ここからが本題だ…僕は冨樫を救出する。君にはそれに協力してもらいたい』
「救出…だと?そんなバケモン相手に何が出来るってんだ…どうかしてるぜ…」
『ククク…出来るさ。君の頭脳と、僕のこの特質系能力があればね…我が能力お見せしよう!』
  
”異次元美術館”(アンダー・ザ・アンダーグラウンド)!!

52 名前::2007/06/04(月) 01:31:56.64 ID:wSoZJbeY0
ズ ズ ズ…

大木の幹に扉を作った…!?
なるほど…読めたぞ…ここが美術館の入り口と言うわけか…

「そこに入る前に聞いておきたい…お前は何故冨樫を助けようとする…?…金の為か?」
『…妹の為だ』
「妹……?」
『HUNTER×HUNTERファンだった僕の妹は休載が始まって一ヶ月経った頃から
 学校に行かなくなり部屋に閉じこもり始めた…
 医者は自閉症だと言ったが……真の原因は…冨樫の念能力”ドラッグコミック”』
「…インターネットの闇サイトで噂されているあれか…
 確かにHUNTER×HUNTERには僅かだが念が込められている」
『波長の合う者が読めば麻薬の様にはまり、禁断症状さえ出る…
 俺は名のある除念師を探したが…結果は…クソッ!』
ガン!

あんなに強く木を殴りやがった…血が出てるじゃねえか…
それほどまでに妹のことを心配しているのか…こいつ…
最初からおかしいと思っていた…
あれほどの美しい絵を描く者が何の罪も無い者を襲うはずが無い…

56 名前::2007/06/04(月) 01:42:33.30 ID:wSoZJbeY0
何年ぶりかな…こんなに魂が熱くなるのは…
ブラックドラゴンを倒した念使いが相手か…面白い…
フッ…思えば俺が本気になる程のことは物心ついてから一度も無かったかもしれぬ…
石壁の地下牢に足音が響く
コツ…コツ…コツ…ピタ
『そろそろ描く気になっていただけましたか…?冨樫先生』

「何度も言わせるな…俺は金の為に漫画を描いてるんじゃない…読者の為に描いてるんだ…
 お前の雇い主が誰かは知らんが…そんな奴だけの為に描くことは出来ない…」

『フフフ…まあその内やる気が出てからで構いませんよ…
 あの方の第一の目的は念能力に対する認識が世間に広まるのを防ぐことですからね…
 ブラックドラゴンさえここに辿り着くことは出来ずに壊滅した…
 その意味をよく考えることですね…』

57 名前::2007/06/04(月) 01:46:08.41 ID:wSoZJbeY0
冨樫が閉じ込められている地下牢は国会議事堂の地下にある!
ここは第2次世界大戦末期に政治家達の避難所兼地下司令部として作られた地下空間である!
この地下空間の名前は『パーフェクト・ハウス』
冨樫をさらった黒幕は老政治家、山元源蔵!
彼は念能力を使って日本政治界を裏から操る狡猾な悪徳政治家である!
彼は少数精鋭の念能力犯罪組織『サイレントスネーク』を雇い冨樫を拉致監禁した!
日本最高度の堅牢地下施設『パーフェクト・ハウス』を6人の『サイレントスネーク』が守ることで完全無欠な要塞と化した!
さらにサイレントスネークの1人、アナコンダが『パーフェクト・ハウス』全体に結界をかけているため念での探知も難しい!


『ようこそ俺の”影の美術館”(アンダー・ザ・アンダーグラウンド)へ!』
「……これは…世界中の名画、彫像、工芸品が…
 これはレオナルド・ダ・ヴィンチの最後の晩餐か…
 ルーブル美術館で見た本物と見分けがつかないぜ…」
『フフフ…僕の能力は1、芸術品に直に触れる
 2、自分でそれの贋作を造ることで準備が整う…
 この部屋から作品を持ち出すことにより、作品が表現している『モノ』や『力』を
 抽出して発動出来る… 一度発動すればその作品は消滅する……』
なるほど…IQ195の俺に接触して来た理由が分かったぜ…
確かに俺の頭脳ならこれらを完璧に使いこなせる…
どうやって強力な念使い相手に闘うんだと思ったが………刺せる!

58 名前::2007/06/04(月) 01:49:13.29 ID:wSoZJbeY0
翌日流神瞬は普通に登校して期末テストを受けていた。
作戦決行には準備が必要なのでしばらくは普通に過ごすことにしたのだった。

…よし、12分43秒04で全問終了…
それにしてもいつもは平和過ぎて退屈だと思うが…
今日はこの平和な時間がいいものに思えてくるぜ…
フ…今必死にテストを解いてる奴らにはこの思想は分からないだろうな…
久しぶりにテストの裏に流体力学の特殊計算式を書いてみるか…
いや…教員に見られるとうっとうしいからな…のんびりと雲の流れでも見てる方がいい…
雲の形は大気の流れとともに刻一刻と変化する…
それは流体力学の法則に従った芸術的な流れだ…

ヴオーン!ヴォンヴォン!
『オラー出てこいや豪田!コラァー!』

何だあの無粋な連中は…バイクに乗ったいかにも頭の悪そうな連中が5人…
どこの暴走族かは知らんが学校にまで入り込んでくるとは…
日本警察は何やっているんだ…
むっ…何だアイツは…
『うるせー連中だぜ!学校まできやがって!そんなにぶっ飛ばされてーか!』
校舎から出て来たあいつ…奴が豪田か…?

”凝”

体から発するオーラが常人とは明らかに違う…念能力者だ…
ドカ!バキ!ドゴ!
一瞬で5人を…強いな…この俺でも念無しの戦闘では敵うまい…
しかも奴はかなり強力は念能力者…俺の眼はごまかせん…
ポテンシャルは俺と同等なレベルか…
面白い…奴も仲間に引き込むか…

59 名前::2007/06/04(月) 01:51:19.99 ID:wSoZJbeY0
昼休みか…他の奴らは無駄話をしながらのんきに昼飯か。いい身分だな…
さて俺は豪田を探しにいくか…歩き回るのも面倒だし、手っ取り早くいくか

”円”

俺の円は半径20mを探れる。体調と精神状態で1〜2m増減するが…
学校の中ならこれだけで充分。
よし…捕捉!
奴は1人で屋上か…好都合だな…

…この階段を上った先の扉の向こう、7m23cmの位置で扉に背を向けて座って飯を食っている…
だが妙だ…
奴も俺の円に気付いているはずなのに奴の挙動にもオーラの揺らぎに緊張は感じられない…
あいつ…ただの不良(ワル)じゃねえ…!

瞬が扉を開けると予想通りの位置に豪田が座っていた
『よう、俺に何か用か?』
こいつ…振り向きもせず飯を食い続けてやがる…なめやがって…!
ゴ ゴ ゴ …
『何だ喧嘩しにきたのかよ…でもいいのか?』
「…何だと?」
『俺の間合いに入ってるけど』

ピ……ン

!!………一瞬で俺の喉元に…念の剣を伸ばして突きつけやがった…
「…………参った」
『ま、殺気がないのは分かってたけどな。俺の能力名は”大和侍”だ。よろしくな』

61 名前::2007/06/04(月) 01:53:31.56 ID:wSoZJbeY0
豪田の家系は先祖代々侍であり、廃刀令が施行された1800年代後半まで侍を続けていた。
豪田の祖父は豪田流古武術の師範であり、
彼はその厳しい修行を受けて育った現代の侍なのである!
決して弱者に暴力を振るうことは無く、武士道に乗っ取って闘う漢の中の漢!

”大和侍”
オーラを鎧と兜と刀の形状に変化させる変化系能力。
刀は伸縮自在で切れ味抜群。鎧と兜は高い防御力を誇る。
まさに現代の侍である豪田にふさわしい能力と言えよう。

『で、俺に何の用なんだ?』
「漫画家の冨樫を知ってるか?」
『ああ知ってるぜ』
「彼を救出するのに協力して欲しい…」
『何だそんなことか。いいぜ』
「…フン…理由は聞かないのか?」
『人助けなんだろ?だったら俺が闘うのに理由なんかいらねーよ』

!…こいつ…理由も聞かずに見ず知らずの俺の頼みを承諾をするとは…
なんて器のでかい漢だ…!
まさに侍…!この学校にこんな漢がいたとは…!
まるで俺がせこい人間なんじゃないかと錯覚しちまうくらいだ…!

「そうか…礼を言う…今日もう1人の仲間を紹介するぜ。
 名乗り遅れたが俺の名前は瞬…流神瞬だ」
『そうか、俺は豪田斬だ。よろしく頼むぜ』

62 名前::2007/06/04(月) 01:56:03.02 ID:wSoZJbeY0
〜そして放課後

瞬「よし3人揃ったな…とりあえず豪田に状況を説明するぜ…」

影『………というわけだ。俺の情報網によるとサイレントスネークの構成員は5名…』
豪田『そうか…大変だな』
影『ああ。一人一人が相当なレベルの能力者だ…』
豪田『いや、そうじゃねえ…妹さん、大変だな…』

!…こいつ…これから恐ろしい敵と戦うってのに敵の強さなんか微塵も気にしちゃいない……
それどころか影の妹の心配まで……しかもこれは…!

瞬「おい豪田…お前オーラの総量が増えてないか?」
豪田『ああ…俺の家系の特異体質なんだ。闘志が湧けば湧く程オーラが増える。
   影の話を聞いて…ちょっとやる気出て来たんでな』

侍だ……!!そう、言うなれば…太陽のような漢…!!

瞬「へへ…俺もやる気出て来たぜ…そう言えば必要な贋作は完成したのか?」
影「ああ…既に作成済みだ」

よし…いけるぞ…この仲間と一緒なら冨樫を助け出せる!!